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T.KAWAHARA

人々

2024.10.17

役員インタビュー

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UZUZに入社するまで

学生時代は楽しくも破天荒な生活を送っていたと思います。弾丸でインドへ行ったり、地元大阪から九州まで単身ママチャリで旅してみたりと、本当に色々なことに取り組みました。

 

当初は学校の先生を目指していたのですが、諸事情により教職への道を断念することになってしまって。一般企業への就職に切り替えたものの、私が新卒の頃はリーマンショックの影響で「買い手市場」色が強く、決してスムーズな就活とはいきませんでした。

 

それでもなんとか通信回線を取り扱うベンチャー企業から内定を獲得。「よし、ここから頑張るぞ!」と意気込み、大阪から上京したところまでは良かったのですが……。

 

いざ働き始めてみると、入社前に思い描いていたイメージとのギャップに苦しむ日々。業務や職場環境に馴染めず、結局わずか1ヶ月半で退職してしまいました。

 

大阪に帰ってからは何をするわけでもなく、実家でだらだらと過ごすだけ。生き生きと働く同級生を横目にニート生活を送る私は、まさしく「挫折した人間」だったと思います。

 

少し話は逸れるのですが、大学時代から私には“人生の師匠”と呼べる人がいまして。近所に1人で住んでいた「藤本さん」というおじさんです。

 

ひょんなことから藤本さんと仲良くなった私は、彼の家を出入りするようになるのですが、この藤本さんの家というのがすごくて!

 

今まで目にしたことがない古典や歴史書、様々な小説が家中に溢れかえっているんです。藤本さんご自身もとても博識で、数多くの哲学や宗教の話をしてくれ、大学卒業後も交流を続けていた私は彼の家に入り浸り、蔵書を読み漁る日々を送りました。

 

そして、その蔵書の中にあったインド哲学の本に触れたことをきっかけに、私は再びインドへの渡航を夢見るようになります。結論、このタイミングではインドに行くことはできなかったのですが、この出来事のおかげで「現状を変えたい」「もう一度東京の地で頑張りたい」と思えるようになりました。

 

そしてこの時期に出会ったのが「UZUZ」です。

 

この時のUZUZはまだ創業間もない頃で、社員数も5〜6名ほど。当時副代表だった岡本やメンバーの御代田が自分の話を親身になって聞いてくれたこと、みっちり面接対策してくれたことは今でもよく覚えています。

 

その後私は無事に大手人材企業からの内定を獲得。正社員としての社会復帰を果たします。

 

入社後は飲食店やサービス業への求人広告営業に従事し、契約を取るためひたすら電話をかけ続け、何とかアポイントを取り、時間を見つけては店舗に足を運ぶ毎日でした。

 

正直この当時は会社と自宅の往復しかしていませんでしたが、自堕落なニート生活に戻りたくない一心で必死に働き続けていました。

 

その結果入社6ヶ月目には全国3位の営業成績を出し、表彰を受けるまでに。大学を卒業してから色々ありましたが、ここでようやく「社会人としての充実感」を味わうことができたと思います。

 

そんな折、かつてUZUZで行われていた「内定者飲み会(現:UZUZアラムナイ)」というイベントに参加し、再びUZUZの役員たちと話す機会がありまして。

 

岡本をはじめとしたUZUZメンバーとは就職後も交流があり、定期的に近況報告などを行っていたのですが、このイベントに参加したことをきっかけに私は自分の将来を考えるようになりました。

 

今の仕事を続けるのも悪くないけど、今よりもっと刺激的でワクワクした時間を過ごしたい。できることなら、ここからさらに成長したい。それなら、事業はもちろん社員の人柄も尊敬できるUZUZで挑戦してみたい。

 

そんな気持ちが巡り、最終的にUZUZに転職することを決めました。

 

私が正社員として再出発を果たしてから約1年半。まさか就職をサポートしてもらった会社で働くことになるなんて、つくづく人生は面白いなと思います。

 

UZUZ入社直後は右も左もわからない状態だったのですが、持ち前の元気さと明るさを活かし、キャリアアドバイザーとしてとにかくがむしゃらに働きました。

 

入社2年目でキャリアアドバイザーとして全社1位を達成した後も、足は止めず自分にできることは何でも果敢に挑戦しました。

 

その他にも、カスタマーサポート部門の責任者を兼任し、当時はまだ珍しかったLINE公式アカウントを導入したり、社外の交流会に積極的に参加し様々な分野の経営者と会ったり……。都市部と地方の就活情報格差を減らすべく、YouTubeアカウントの開設も提案しましたね。

 

入社4年目には大阪支店の立ち上げに奔走し、事務所の選定から備品の設置、求職者との面談や一緒に働くメンバーの採用まで全て行いました。

 

うまくいかないことも多々ありましたが、周りに支えてもらった結果UZUZ大阪支店を盤石な拠点にできたので、本当に良い経験をさせてもらったなと思います。

 

そして入社6年目となった2020年には、UZUZの執行役員に就任しました。大きい肩書きに不安が無かったといえばウソになりますが、これまでの経験や実績を最大限評価してもらったことが、素直に嬉しかったですね。

 

役員になってからは、コロナ禍で傾いた会社の経営を立て直すなど数多の荒波を乗り越え、現在に至ります!

現在取り組んでいる事業

私が現在取り組んでいる事業は、2つ。1つ目は日本人の留学支援事業です。この支援事業では、日本の学生や若者が海外での学び・経験を通じてグローバルな視点を身につけることを支援しています。

 

英語が公用語であること、他国と比べて学費や生活費が比較的安価なことから、現在はフィリピンを中心としたアジア地域への留学プログラム確立に力を入れていて。現地の教育機関との提携を通じて、日本人学生に質の高い教育と異文化体験を提供しています。

 

私達の留学支援事業を通じて、将来国際的に活躍できる人材の育成を目指しており、日本とフィリピンをはじめとするアジア諸国との架け橋となるような人材を輩出することを目標に日々邁進しています。

 

2つ目は、主に日本企業を対象とした人材採用支援サービスです。

 

この事業は、主にフィリピンに進出している日系企業に向けたものであり、現地での優秀な人材を確保するための包括的なサポートを提供しています。企業のニーズに合った人材を紹介するだけでなく、現地の雇用市場に関する情報提供や、採用プロセスの効率化を図るためのコンサルティングサービスを行っています。

 

人材採用支援サービスを始めようと思ったきっかけは、フィリピンの急速な経済成長と、それに伴う日系企業の進出増加です。

 

多くの企業が現地で採用したい思いはあるものの、苦戦している現状を目の当たりにし、そのギャップを埋めることで「日本企業の成功を支援したい」と思うようになりました。

 

フィリピンには高いポテンシャルを持つ方が多くおり、皆さんに日本企業でのキャリアを提供することで、両国の経済発展に寄与できると確信しています。現地の留学生の方にとってもキャリア形成を支援する場でありたいです。

 

留学支援・人材採用支援ともに単なるサービス提供で終わらせる気はありません。長期的なパートナーシップを築くことで、クライアント企業や留学生・現地の若者がそれぞれの目標を達成できるように全力を尽くしたいと強く思っています。

 

今後も、より多くの企業と人材が互いに成長できる環境を提供するために、両事業をさらに拡大し、サービスの質を向上させていく所存です。

ホールディングス化を通じて感じた“変化”

ホールディングス化を進めたことで、以前より「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる」というミッションを達成するための戦略に統一感が出てきたと感じています。

 

従来は各事業が個別に動いていたため、シナジー効果(複数の人や事業が互いに作用することで、効果や機能がより高まること)を十分に発揮できていない部分がありました。例えば、IT業界への転職が決まっている方にUZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)の教材・コースのご案内をしていないなど、UZUZ・ウズカレ(略称)のサービスを最大限求職者の方に提供できていなかったんです。

 

しかし、ホールディングス化により、グループ全体の連携強化やリソースを効率的に活用できるようになり、UZUZに関わってくださる方に最大限のサービスを提供できるようになったと思います。

 

一方でホールディングス化によって新たな課題も生まれたと感じています。ESES(イーエス)やUZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)など各事業の独自性を保ちつつ、どのようにグループ全体として統一性を持たせるかという点は、今後も考え解決していくべき重要なテーマです。

 

また、グローバルな視点での競争力をどのように高めるのか、そして、各事業の特性を理解しつつ、柔軟に成長していくための体制整備も求められていると感じています。

 

今後は、ホールディングス内での各事業のシナジーをさらに強化し、グローバル市場においても存在感を示せる企業グループへと成長させることが目標です。

 

特にアジアを中心とした新興市場への進出を強化し、現地企業とのパートナーシップを深めることで、新たなビジネスチャンスを創出していきたいと考えています。

 

社内体制に関してもデジタル化を進めることで、業務効率をさらに向上させ、変化の激しい市場環境にも柔軟に対応できる体制を整えていきたいと思っています。

これからの役割

現在私がホールディングス内で担っている役割は、グローバル事業の推進と、事業成長を支えるための戦略策定です。各地域における市場の動向を分析した後、現地のニーズに即したサービスの開発と提供に従事しています。

 

また、各事業部との連携を強化し、グループ全体としての競争力を高めるための施策を講じることも私の重要な任務です。

 

今後は、アジア市場における事業の拡大を一層推進し、地域ごとに異なるビジネス環境に対応した柔軟な事業展開を進めていきたいですね。

 

現地パートナーとの協力関係を強化し、共に成長することで、持続可能かつ私たちの価値を存分に発揮できるビジネスモデルを構築していきたいと考えています。

 

グローバル事業、ひいてはホールディングス全体を強化していくためにはグローバルな視点を持ち、多文化環境でのリーダーシップを発揮できる人材を育てることが大切です。なので、これからはUZUZホールディングス社員を海外現地での重要なポジションに登用し、頑丈な基盤を作っていけたらと考えています。

 

経営面においても、各業務プロセスの効率化を図るだけでなく、データ分析を活用した戦略的な意思決定を支援するためのシステムを導入し、経営の質を高めていくことにも貢献していきたいですね。

 

ホールディングス化を通して、各事業・各グループ会社はよりパワーアップしていくはずです。私もそのパワーを借りつつ、これからも「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる」ために邁進していきたいと思います!

この記事を書いた人
UZUZホールディングス編集部

UZUZグループにまつわる「ヒト・モノ・コト」について、分かりやすく丁寧に発信します。2013年から公開している株式会社UZUZのオウンドメディア「第二の就活」では「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。