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中学生の頃からエンジニアに興味があり、高校は高等専門学校に進学しました。
「どうせ働くのなら人を助けられたほうが嬉しいな」と思っていたので、学校では医療工学や福祉分野をメインに専攻。約5年間、妊婦さんが検診で使うエコー装置の仕組みや人工筋肉を活用したリハビリテーションを研究していました。
高専卒業後は、医療機器のフィールドエンジニアとして医療現場に従事。ただ、命を扱う現場だったこともあり、なかなか過酷な労働環境でして……。
昼夜関係なく呼び出されることに加えて、すぐに駆け付けないと怒鳴られたり、突発エラーに対応するため6時間ずっと手術室にいなければならなかったり。
約2年ほど働いたのですが「この環境はちょっと厳しいかもな」と感じ、営業事務へと転職しました。
なぜ急に営業事務?と思われるかもしれませんが、エンジニアとして働いていた時に事務やバックオフィスの方に業務の相談に乗ってもらうことが多く、本当に助けられたんです。
なので「今度は自分が現場はもちろん、業務に関わる人たちをダイレクトに支えたい」と思い、事務職へとキャリアチェンジしました。
そして実はこの転職と同時期に、大卒資格取得のため通信大学にも通っていました。経営とIT分野を2足のわらじで学んでいたのですが、専門用語が覚えられず経営は早々に断念(笑)。
ただITに関しては、大学で学んだことを駆使して営業事務の業務を効率化するなど、職場で知識を活かせる機会がたくさんありまして。さらにこのIT知識があったことで、営業事務と平行しながら情報システム部(情シス)の立ち上げにも携わることができたんです。
こうして情シスとして、セキュリティ規定作成や社員のデバイス管理改善などを進めるうち「ITを通して会社を改革していくこと」や「業務の無駄を無くし働きやすい環境を整えること」に大きなやりがいを感じるようになりまして。
「もっと人を支える仕事がしたい!」と思うようになり、その気持ちが日に日に強くなっていったので、最終的には3年弱働いた会社を思い切って退職することにしました。
その後、念願叶って情シス担当として新しい会社に入社でき「さあ頑張ろう」と意気込んでいたのですが、ここで思いがけずつまづきまして……。
せっかく希望職種で転職できたのに、約3ヶ月で短期離職してしまったんです。
原因は上司とのコミュニケーションエラーが続いたことでした。どうにかして円滑に進めようとしたものの、なかなか上手くいかず……。段々と「このままこの会社にいても、思い描いていたキャリアやスキルの習得は難しいな……」と思うようになってしまいました。
加えてエンジニアと連携を取る中で、私のIT知識不足から上手く要望を伝えられない瞬間もあり、ITの勉強を続けることにも不安を覚えてしまいました。
業務内容自体が嫌いになったわけではないのですが、当時の私は情シスとして働いていく自信をすっかりなくしてしまっていたんです。
そんな時に出会ったのが“UZUZ(ウズウズ)”です。実は、私は元々UZUZの登録者でして!求人サイト経由でスカウトをもらったことをきっかけに申し込み、栗原に転職をサポートしてもらっていたんです。
UZUZに登録した時にはすでに情シスとして働く自信を失っていたので、事務職に絞って応募を進めようかと考えていた頃でした。そしたらなんと「UZUZの情シス部門」の求人がタイミングよく出現しまして……!
「良かったら話だけでも聞いてみませんか?」と栗原から打診を受け、一度責任者である藤谷とカジュアル面談を行うことになったのですが、この面談が私のターニングポイントでした。
藤谷との面談では、今までの経歴を踏まえつつ再び情シスで働くことへの不安や自信の無さを率直に打ち明けました。すると藤谷は私の悩みに共感しつつ、UZUZ社内での対策を丁寧に共有してくれたんです。
IT事業部だけでなく人材紹介部やマーケティング部など幅広い部署と連携を取ること、IT関連で分からないことがあれば何でも雑に質問できるチャットがあることなど、UZUZの環境を教えてもらっているうちに、抱えていた不安は自然と小さくなっていきました。
情シスの仕事が嫌いになったわけではなかったので、たぶん私は懸念さえ払拭できれば、誰かの助けになる情シスの仕事を続けたかったんだと思います。
UZUZでなら、情シスとしてもう一度働けるかもしれない。そんな思いが芽生え、応募を決意。無事に内定をいただき、再び情シスとしてUZUZで働くことになりました!
セキュリティの安全を保証するため、社内ではITツールに関するルール作成やシステム導入時の要件定義、デバイスの管理、インシデント対応などに従事しています。
私が情シスとして心がけているのは「話しかけやすい雰囲気作り」です。
例えば、私たちが良かれと思って策定したセキュリティ施策やルールでも、実際に現場で運用してみると使いづらい場合ってあると思うんです。
そんな風に不便さを感じた時、普段から私が忙しそうに振舞ってしまうと他の社員は気を遣って意見が言えませんし、相談することすら躊躇してしまうだろうなと。だからこそ、提案や相談に重さを感じないような雰囲気づくり・振る舞いを心がけたいです。
使いづらさや働きづらさ、もしくはトラブルが起きた時に、迷わずすぐ相談できる存在として私がちゃんと社内にいること。それが業務改善や円滑な連携にも繋がると思うので、日々のコミュニケーションをより一層に大切にしていきたいと思っています。
UZUZに入って1番印象的だったのは「各部署に壁がないこと」ですね。
エンジニアやバックオフィスは、一般的には営業や現場と距離があることが多いと思うんです。担当する業務が両極端だからこそ起こる事象だと思うのですが、UZUZには一切その壁がありません。
キャリアアドバイザーとエンジニアが同じ空間で仕事をしていたり、お互いの業務を相談したりしていて「こんな風に部署を超えて関わるんだ!」とすごく新鮮に感じたんです。
実際に一緒の現場で働いているからこそ連携が取りやすく、現場で何かトラブルがあった際も情シスやエンジニアがすぐに対応できますし、逆に情シスが現場にヒアリングしたい時もすぐに動ける体制ができているんだなと。
部署に関係なく、社員一人ひとりが相手の状況を知ろうとする姿勢を持っているからこそ、自然と壁を取っ払った関係が築けているのだと感じました。
また「部署内での連携体制」もUZUZの特徴の1つかなと。
情シスはエンジニアと同じ部署になるのですが、日々働いていて明石や上野などエンジニアの存在に、私自身救われていることが多いんです。
ITに関する不明点を聞けるのはもちろんですが、施策・対策の壁打ちに付き合ってもらうことも多々あります。
例えばシステム導入を検討している時は、エンジニアにしか気づけない既存システムへの影響を共有してもらえたり、自社開発といったより良い方法を一緒に考えてもらったり。
周囲の方の知見に頼り、支えてもらうことで情シスとしての業務を全うできているので、本当にありがたいなと思っています。
セキュリティ上の安全を考慮すると、情シスはどうしても「○○は難しい」「○○はダメ」と口うるさくなってしまいがちな部署だなと、個人的には思っています。
だからこそ、ただダメと言うのではなく各部署や各社員に「+αの提案をすること」を常に意識しています。
かつて私がフィールドエンジニアで働いていた頃、業務でUSBの使用が禁止されていたのですが、中にはUSB媒体からしか情報を取れないケースもあり、現場職員として“働きにくさ”を感じたことがあったんです。
もちろん安全面から導入できないシステムはありますし、プライバシーやセキュリティを保証するのは私の仕事の根幹です。でも、セキュリティ面やルールのみを考慮しすぎると、現場の利便性が失われてしまう場合もあります。
特に各部署からのシステム導入提案などは、それぞれの現場の働きやすさに直結する場合もあるので安直に判断せず、業務の効率化なども踏まえて多角的に判断したいなと。
現場が運用しづらいルールを一方的に押し付けてもきっとそのルールは守られませんし、それどころか情シスへの信頼も落ちてしまうと思うんです。
バランスを取るのは簡単ではありませんが、セキュリティの安全性はきちんと担保しつつ、より良い職場環境に繋げるために、これからもセキュリティと現場の双方が納得感を持てる着地点を探し続けたいです。
最初に医療工学を選んだ時の思いと変わらず、私はやっぱり「誰かを支えるための働き」をしていきたいです。
UZUZを利用してくださっている求職者の方が前向きに働けるようサポートするのはもちろんですが、UZUZの社員にも毎日充実感を持って働いてもらいたいんです。
その環境を整えるためにも、一人ひとりが常にポジティブに働ける土台をセキュリティ面から作っていきたいなと。
それぞれの社員にやりたいことが出てきた時、足かせになるようなセキュリティやルールではなく、その人の挑戦を後押しできるようなシステムを構築したいです。
実装できる・できないだけでなく、日々周囲とコミュニケーションを取りながら、どうしたら「より良い労働環境」を実現できるのかを探求する。その意識の積み重ねが、UZUZで働くことの“楽しさ”や“やりがい”を生み出すことにも繋がっていくはずです。