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【調査リリース】コロナ禍の2020年との比較による就職・転職活動へのZ世代意識調査/転職を考えている理由のトップは「年収が低い」が激増/「スキルが身につく環境」を求めるための転職は大幅減

プレスリリース

2025.9.02

UZUZホールディングス

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第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業を運営するUZUZ(ウズウズ)グループ[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、コロナ禍が深刻化した2020年上半期と2025年上半期の比較による就職・転職活動の意識変化について調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、公開しています。

調査の背景

生活仕様や人生における価値観など大きな影響を受けたコロナ禍。その数年間を経て、20代若手の就職・転職活動に何らかの変化があったのかどうか、2020年上半期(1~6月)と5年後の2025年上半期(1~6月)の既卒、第二新卒求職者のアンケート結果をもとに比較しました。(有効回答数:2020年2649、2025年1868)。

調査結果サマリー

  • 退職を決めた理由で、5年前より減少したのは「将来の目指す方向に近づくため」「スキルが身につかない環境」「パワハラやセクハラ」。いずれも2020年と比べて3ポイント以上減っていた。
  • 退職を決めた理由として増えたのは「体調を崩したため」(7.7ポイント増)「家庭の事情」(3.3ポイント)が目立った。
  • 残業の状況については、「60時間以上/月(3時間以上/日)」との回答が3.7ポイント減少。「20時間以下/月(0~1時間/日)」との回答は、5年前よりも4.2ポイント増えていた
  • 現在転職を考えている一番の理由は、「年収が低い」が顕著に増加(8.5ポイント)。逆にもっとも大きく減った回答は「スキルが身につかない環境」(5.9ポイント減)。
  • 次の就職で一番希望する条件で変化が見られたのは「金銭面の条件がよい」で、5年前と比べて6.5ポイント増加。「希望の勤務地で働くことができる」との回答も2.4ポイント増えていた。
  • 次の就職で一番希望する条件で減少していた項目は、「スピーディに成長できる」(2.2ポイント減)、「自分に合った社風」(2.0ポイント減)という結果だった。

専門家コメント

「経済的安定と働き方のバランス」へのシフト

コロナ禍や近年の物価高を経て、多くの人が自身のキャリアや働き方を見つめ直した結果、以前よりも「金銭的な安定」を求める傾向が強まっています。退職理由として「体調を崩したため」「家庭の事情」が増加していることや、転職を考える理由で「年収が低い」が顕著に増えていることは、今後も生活を維持するための「安定収入」の重要性が一層高まっていくことを示唆しています。

「スキルアップ」より、「労働環境の改善」を優先

これまでのキャリア観では「成長」や「スキルアップ」が重要とされていましたが、今回の調査結果ではその優先度が下がっていることがわかります。転職希望の条件で「スピーディに成長できる」や「自分に合った社風」が減少している一方で、「金銭面の条件が良い」「希望の勤務地で働くことができる」が増加しています。

 

これは、働き手にとって、特定のスキルを習得することよりも、残業の少ない環境で、安定した収入を得ながら、自身のライフスタイルに合った場所で働くことの方が、より重要になっていることを物語っています。実際に「残業が60時間以上」の回答が減少し、「20時間以下」の回答が増加していることから、企業側の働き方改革の推進と、働き手の価値観の変化が合致していると考えられます。

自己成長を追う「攻め」の姿勢から、安定重視の「守り」の姿勢へ

アフターコロナのキャリア観は、自己成長を追い求める「攻め」の姿勢から、自身の生活の安定を重視する「守り」の姿勢へと変化していると言えるでしょう。企業は、優秀な人材を確保するために、単なる「やりがい」や「成長機会」の提供だけでなく、納得感のある年収や、柔軟な働き方、ワークライフバランスを尊重する文化をより一層強化していく必要があるでしょう。この変化を理解し、対応できないと、これからの時代の企業は生き残れないと言えます。

 

UZUZグループ 専務取締役/川畑 翔太郎

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。2024年2月より、株式会社UZUZ COLLEGE代表取締役。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。

 

アンケート集計結果

Q1.退職を決めた一番の理由を教えてください【単一回答】(2020年:n=988、2025年:n=619)

※データは【2020年上半期/2025年上半期】の順

  • 将来の目指す方向に近づくため          19.0%/14.9%
  • しっかりとした教育体制のある会社で働くため   2.2%/3.9%
  • 休みが少なすぎたため              4.4%/3.7%
  • 残業時間が長すぎたため             8.3%/7.3%
  • シフト勤務が嫌だったため            1.5%/1.5%
  • 人間関係がよくなかったため           13.3%/13.4%
  • スキルが身につかない環境だったため       10.3%/6.9%
  • 年収が低かったため(将来的にも上がらないため) 5.8%/5.0%
  • 入社前に聞いていた条件と違っていたため     9.4%/11.5%
  • 業績が悪化していたため             2.2%/1.3%
  • パワハラやセクハラがひどかったため       6.5%/3.2%
  • 家庭の事情のため                2.5%/5.8%
  • 体調を崩したため               5.7%/13.4%
  • 夜勤が厳しかったため             1.0%/1.0%
  • 会社都合による退職              3.7%/2.6%
  • 希望した部門に配属されなかったため      1.2%/1.9%
  • 特になし                   2.9%/2.7%

Q2.残業の状況について【単一回答】(2020年:n=659、2025年:n=836)

※データは【2020年上半期/2025年上半期】の順

  • 基本的に残業はない              29.3%/29.5%
  • 20時間以下/月(0~1時間/日)        31.3%/35.5%
  • 20時間~40時間/月(1~2時間/日)      21.9%/22.7%
  • 40時間~60時間/月(2~3時間/日)      11.4%/9.7%
  • 60時間以上/月(3時間以上/日)        6.2%/2.5%

 

Q3.現在転職を考えている一番の理由【単一回答】(2020年:n=659、2025年:n=836)

※データは【2020年上半期/2025年上半期】の順

  • しっかりとした教育体制のある会社で働くため   5.9%/3.8%
  • 現職の休みが少なすぎるため           3.5%/5.5%
  • 現職の残業時間が長すぎるため          5.6%/3.6%
  • シフト勤務が嫌なため              1.7%/3.5%
  • 人間関係がよくないため             6.1%/6.9%
  • スキルが身につかない環境のため         17.1%/11.2%
  • 年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)  12.6%/21.1%
  • 入社前に聞いていた条件と違っていたため     10.8%/6.8%
  • 業績が悪化してるため              3.3%/1.0%
  • パワハラやセクハラが嫌だったため        3.2%/3.7%
  • 家庭の事情のため                1.1%/3.6%
  • 体調を崩したため                3.2%/5.6%
  • 夜勤が嫌なため                 0.5%/1.1%
  • 会社都合による退職               3.9%/1.7%
  • 将来の目指す方向に近づくため          18.7%/17.9%
  • 希望した部門に配属されなかったため      1.4%/1.9%
  • 特になし                   1.5%/1.1%

Q4.次の就職で一番希望する条件【単一回答】(2020年:n=2649、2025年:n=1869)

※データは【2020年上半期/2025年上半期】の順

  • こだわりなし              1.3%/0.5%
  • 特定の職種を経験できる         9.0%/8.6%
  • 金銭面の条件がよい           6.9%/13.4%
  • 福利厚生が充実している         9.1%/7.8%
  • 土日休み                20.4%/21.2%
  • 夜勤がない               1.7%/1.8%
  • スピーディに成長できる         4.8%/2.6%
  • 手厚い教育環境がある          6.5%/6.0%
  • 資格の取得を支援してくれる       0.7%/0.7%
  • 残業が少ない              4.8%/4.7%
  • 希望の勤務地で働くことができる     4.8%/7.2%
  • 海外勤務のチャンスがある        1.0%/0.4%
  • 持っているスキルを活かせる(英語、簿記、過去の職歴など) 2.0%/1.6%
  • 自分に合った社風である         10.9%/8.9%
  • 大企業である              0.9%/0.9%
  • ベンチャーである            0.5%/0.1%
  • 客先常駐ではない            1.2%/0.6%
  • 副業可である              0.7%/0.9%
  • 自分の理想のキャリアパスに近い     2.9%/3.2%
  • よくわからないので相談したい      4.8%/5.1%

調査概要

調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施

調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女

有効回答数:

2020年2649名(既卒者:1222名、第二新卒:1427名)

2025年1868名(既卒者:413名、第二新卒:1455名)

調査実施日:

2020年1月30日~2020年6月30日
2025年1月1日~2025年6月30日

※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。

※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。

「UZUZ(ウズウズ)グループ」について

「UZUZグループ」は、「100年先もウズウズはたらいている世の中をつくる」」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに就業支援事業、IT分野の教育研修事業、ITエンジニアのSES(派遣)事業を行っています。

「UZUZモデル」という、「株式会社」「奨学金制度」「学校法人」の3つの要素で成り立つエコシステムを実現することで、ミッション達成を目指しています。UZUZグループ各社の利益を、奨学金として学校法人に寄付し、奨学金制度を利用して、学びたくても学べない若者たちが学びの機会を得る。学んだ若者たちが、社会に出てウズウズ働く、そんなサイクルが回っていく世の中を目指しています。

グループ概要

<UZUZグループ>
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒、既卒、フリーター、新卒)に特化した就業支援事業、IT/DX分野の教育研修事業、ITエンジニアのSES事業、グローバル事業

<グループ会社>
株式会社UZUZホールディングス:https://uzuz-holdings.jp/
株式会社UZUZ:https://uzuz.jp/
株式会社UZUZ COLLEGE:https://uzuz-college.jp/
株式会社ESES:https://eses-inc.jp/
株式会社Otaks:https://otaks.jp
株式会社UZUZ Plus:https://uzuz-plus.jp/

<関連メディア>
キャリア情報メディア「第二の就活」:https://uzuz.jp/service/career-support/column/
無料匿名でキャリア相談ができる「キャリエモン」:https://career-emon.com/media/
YouTubeチャンネル「ウズウズカレッジ」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
YouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
YouTubeチャンネル「ITエンジニアch【ESES社長・白川】」:https://www.youtube.com/@itengineer-career/videos

この記事を書いた人
UZUZホールディングス広報部

UZUZグループの最新情報や重要な情報を定期的にお伝えします。各グループ企業の魅力が120%伝わるよう、どこよりも丁寧かつ適切な情報発信を行います。