Loading 0%

デバイスを縦にして閲覧してください。

S.SHIRAKAWA

人々

2024.10.18

役員インタビュー

Share

UZUZに入社するまで

私は小さい頃から運動が得意で、水泳や器械体操、柔道に野球とあらゆるスポーツをやってきました。中学で未経験から始めたバスケにのめり込み、高校も推薦で入学。

 

大学は、リーダー経験などから親に「体育教師が適任」と勧められたため、教員免許が取れる学校に進学。ですが正直なところ勉強は二の次で、朝から晩までバイト漬けの毎日を送りました(笑)。

 

私が働いていたのはお寿司のデリバリー。高校生の頃からお世話になっていたのですが、これがもう楽しくて!お店を回す経験、新人教育、売上を上げるための施策や仕組みづくりなど、自分でどんどん考えて実行できる環境だったんです。

 

この経験のおかげで私自身「働く=楽しい」と思えるようになった気がしています。

 

元々教員を目指し大学に入った私でしたが、一企業で働く楽しさも知ることができたので、民間企業の就職活動にも挑戦しました。そうしたらなんと、ありがたいことに複数の企業から内定をいただけまして。

 

嬉しかった半面「教員の道に進むか」「一般企業に就職するか」決めきれず、迷いました。そんな時、内定をいただいた会社の食事会で「安定した環境と自分の努力次第で成り上がっていく環境、白川くんはどっちがいい?」と聞かれ、ハッとしたんです。

 

スポーツばかりやってきて、勉強には全く自信がない自分。でも、そんな自分も頑張れば更にステップアップできるかもしれない。自分の力がどこまで伸びるか試したい。

 

そんな思いが芽生え、食事会に誘ってくれた会社、前職への入社を決めました。

 

しかし意気揚々と入社したものの、私を待ち構えていたのは「高い壁」でした。

 

新入社員研修として行った飛び込み名刺交換では、全くと言っていいほど交換できず、成績は同期の中でずっとビリ。社長さん相手のテレアポ研修でも、勉強を一切してこなかった私は質問の意味さえ分からず、またビリになりました。

 

好成績を収めている同期や結果を出している先輩のおかげで。その後は何とか成績を持ち直し、同期でトップの成績を収めることができましたが……。勉強が苦手とは言え、それまで人生はそれなりに上手くやってきた方だったので、同期の中で「ビリ」という事実は衝撃でしたね。

 

そんな“社会の洗礼”を受け、無事に研修を乗り越えた後、私はヘッドハンティング事業部ヘ配属されました。経営者に幹部人材の採用を提案するのが主な業務なんですが、これがまためちゃくちゃ難しくて……!

 

若干22歳の社会を何も知らない若造が会社経営者にアポを取り、数百万円の着手金をいただいた上で、採用に結びついたら更に追加で成果報酬をいただく。そんな難易度の高い仕事だったので、当然ながら全く受注できませんでした。

 

それでも何とか成果につなげるべく、朝から晩まで働きました。当時はがむしゃらだったのでそこまで実感がなかったものの、今振り返ってみると地獄でしたね。同時に「何もあそこまで働かなくても、もっと効率的で上手いやり方があったよな」とも思うんですが(笑)。

 

しかし努力の甲斐あって、次第に結果がついてくるようになり、トップの成績を出せるようになりました。テレアポ1件取るのも難しかったスタートを考えると、我ながら頑張ったなとは思います。

 

ちょうどその頃でしょうか。知り合い2人と起業する話が持ち上がったんです。

 

元々「勉強が得意ではなく学歴も高いとはいえない自分でも、ちゃんと活躍できると証明したい」という思いはずっと胸にありました。

 

そして仕事を通じて年間数百人の経営者と関わり、様々な会社に触れるうち「自分で会社を立ち上げて伸ばしていけば、その“証明”ができるのではないか」と考えるようになったんです。

 

勢いそのままに会社に退職の意向を伝え、早速準備に取りかかったのですが、ここでまたある事件が起きます。一緒に会社を設立するはずだった2人が事情により独立できなくなり、起業計画が白紙に戻ってしまったのです。

 

まさかの事態で、私もしばらくは呆然としてしまいました(笑)。とはいえこのまま立ち止まっているわけにはいきません。

 

新規営業以外のスキルや経験を積めば、自分にとっても大きな財産となる。将来再び会社経営という選択ができるかもしれない。そう考え直し転職活動に取り組みました。

 

そして、より多くの新しいことに挑戦でき、経営者とも近い距離で働ける“UZUZ”に魅力を感じ、入社を決めました。入社してからはキャリアアドバイザー業務(求職者の方に対する就職支援)の他、リクルーティングアドバイザー業務(若手を採用したい企業への採用支援)にも従事しました。

 

2年目には営業部長、3年目には事業部責任者、4年目には当時の新支店である横浜支店長を任せてもらえるようになりました。

 

これだけを切り取ると「順風満帆なキャリア」のように見えますよね(笑)。でも、実際のところは全然違います。

 

責任あるポジションに自分を選んでもらえたのは嬉しかったですが、身の丈に合わない役割にプレッシャーを感じ、押し潰されそうになったことが何度もありました。求められる結果を出せず、苦しんだことも多々あります。

 

多くの失敗や挫折を繰り返しながら、それでも信じてくれた当時の上司や役員、そして付いてきてくれたメンバーがいるからこそ、今の私があると思っています。

 

その後は、UZUZ史上最年少で執行役員に就任し、コロナウイルスによって業績が悪化した本社の立て直しなどに奔走しました。

 

そして2021年には新たにグループ会社ESES(イーエス)、2024年には株式会社Otaks(オタクス)の代表に就任し、UZUZの執行役員と兼任しながら日々ミッション達成に向けて業務に励んでいます。

現在取り組んでいる事業

現在は、ITのSES派遣事業やITエンジニアの人材紹介事業、受託開発事業や自社開発などを手掛ける「ESES」の代表を務めています。

 

UZUZでITエンジニアを目指す求職者の方達の就職・転職サポートに携わらせていただいた時、不安を抱えている方が多くいることに気がつきました。

 

不安の根源はネット上の「SESに関するネガティブ記事」です。「給与が低い」「スキルがつかない」「将来的に不安定になる」「無理矢理やりたくない仕事をやらされる」などの情報によって、求職者の方に迷いや戸惑いが生まれてしまっている状況でした。

 

その瞬間を目の当たりにした時に「業界のよくないイメージが原因で目指すことをやめてしまう人がいる現状」を変えたいなと思ったんです。

 

とはいえ適切な賃金を支払わなかったり、エンジニアの希望を一切聞かず客先に配属する悪質なSES会社があることも事実だったので、そういう会社を無くしたいという思いもESESを立ち上げる後押しになりました。

 

ESESでは「ウズウズ働けるエンジニアを増やす」ことを目標にしています。スキルに見合った報酬をもらえる土壌を整え不遇な環境で働くエンジニアを減らしたり、リモートワークや自社開発などエンジニアが理想のキャリアを歩める環境を提供したり、業界の悪しき風習を排除して、エンジニアファーストの環境を作っていきたいです。

 

実際にESESでも弊社で長く働いてほしいという思いはありながらも、“今後大手SIerや自社開発企業で働きたい”というエンジニアの思いを叶えられるように、SIerや自社開発に特化した紹介事業も立ち上げました。

 

小さな改善・改革を進めることが「エンジニアを目指す人達が増える世の中にする」ことにも繋がっていくはずです。

 

ESESが業界最速で成長していくことで影響力をもち、エンジニアファーストの文化を世の中に発信していくことで、今までの当たり前を変えていきたいと思います!

ホールディングス化を通じて感じた“変化”

ホールディングス化を進めたことでUZUZグループで目指す方向性が改めて明確になり、一体感が増したと感じています。

 

各会社の役員も連携しやすくなったことで、売り上げや利益、ミッションに関することはさることながら「グループ全体として最大化させていくためには」という視点で会話をすることが増えたと感じます。

 

社内的にもグループ間の異動がしやすくなったことで社員のキャリアが幅広くなり、転職せずともやりたいことができる環境が整ってきたなと。

 

各社員がどの会社の業務にどのくらいのリソースを投下したかを可視化することで、社員1人1人の生産性もより明確に見えるようになり、結果として適切なリソース分配と生産性向上に繋がりました。

 

一方で、まだまだ管理体制が整っていなかったり、新しい挑戦が多発していることでバックオフィス社員に負担がかかったり、役員のリソースがホールディングス運営に多くとられていることも事実です。

 

このように事業スケールに投下できる時間が一時的に下がってしまっている点に関しては、管理部の人員補填や私たち役員の経験値・知識をあげていくことで解決していけたらと思っています。

 

どんな状況にも対応できる社内の基盤を整えつつ、どんどんグループ会社を作り、新しい経営者を生み育てる環境が、よりグループ全体を大きくすることに繋がっていくと感じています。

 

ノウハウや各事業の強みのシェアなど多様なグループ会社が横串で協力しあって、UZUZグループでしか出せない価値や取り組みを生み出せるよう、これからも尽力していきたいです。

これからの役割

今後に向けては、私が今代表・役員兼事業部責任者を務めているUZUZ・ESES・Otaksの業績をしっかり向上させていきたいです。

 

各社の売り上げ利益を向上させることで、ホールディングス全体で使えるお金を増やすことができます。ホールディングスとしての蓄えが増えれば、学校法人や新会社の設立など新しい事業への投資も進み、会社としての幅を広げられます。

 

事業が安定すること、事業の幅が広がることは各会社の成長に繋がると思うので、まずはしっかりと基盤を固めるための行動を意識していきたいです。

 

また、先ほどお話ししたように未来の経営者候補育成や新しいグループ会社を作るための体制強化にも注力したいですね。

 

UZUZグループに在籍しながら経営者を目指せるルートを確立することで、採用力を強化したり、かつての私と同じような若い方へチャンスを提供することができます。

 

新しい会社や事業の設立は、世の中に更なるインパクトを生み出すことにもなりますし、何より「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる」というミッション達成に1歩近づくきっかけにもなるはずです。

 

他にも私自身や各会社の顧客との繋がりを活かして、グループ会社の商材・サービスを提案したり、幅広く適切なソリューションを提供するなど、クライアントの悩みを根本から解決するためにホールディングス化を通して出来ることはまだまだたくさんあると感じています。

 

各会社の経営を安定させて、ホールディングス全体に還元していく。その循環を通して、会社も私も更なる成長を目指していきたいです。

この記事を書いた人
UZUZホールディングス編集部

UZUZグループにまつわる「ヒト・モノ・コト」について、分かりやすく丁寧に発信します。2013年から公開している株式会社UZUZのオウンドメディア「第二の就活」では「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。