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「結果が出ない自分を卑下する人」の話と「不可能を可能にする考え方」の話

考え方

2024.9.09

週刊ひろき

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今回は、「結果を出していない自分なんて…」と卑下する人と「不可能を可能にする」考え方についてお話しできればと思います。

 

特に仕事でうまく成果をあげられず落ち込んでいる人や、夢や目標に向かって努力を続けている人には、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。

 

【1】「結果を出していない自分なんて…」と卑下する人

社会には「実績を出してから物を言え」という風潮があります。そのため、成果を出していない人はどんどん「結果を出していない自分なんて…」と塞ぎ込み思考に陥りがちです。ですが、ここで本当に挫けてしまうのは損でしかありません。

 

営業職を例に考えてみましょう。営業は顧客に評価されないと商品を買ってもらえません。売れないことで自信を失えば、比例して売り上げもどんどん下がっていってしまいます(塞ぎ込み思考)。

 

営業で成果をあげるには、売り込む段階から自信を持って発言し、顧客に「いいね!」と思ってもらわなければなりません。自分の意見をきちんと相手に伝え、時には大口を叩いてでも目の前にいるお客さまの心を掴む必要があります。

 

そうやって繰り返し自信を持って営業をすることができれば、自ずと実績が積み上がり、周囲から信頼され、社会にも認められ、“本物の自信”が形成されていきます。

 

つまり「結果を出していない自分なんて…」と落ち込む時間があるなら、自信を持つための行動に時間を使ったほうが、よっぽどウズウズ働けます!

 

厳しい言い方をすると「結果を出していないから」という考えは、「常識を盾にした逃げ」なのかもしれません。

 

また「自信を持つための行動に時間を使う」という考え方は、営業職に限った話ではなく、就職活動全般に言えることだと思います。なぜなら就職活動とは、自分を企業に高く売る(良い条件で採用してもらう)ための営業活動だからです。

 

自信を失っている求職者はどんどん小さくなってしまいます。ですが、本来は小さくなる必要なんて全くないほど、その人の価値は魅力的なはずです。だからもし周りに自分を見失っている方がいたら、一歩前に踏み出せるような声かけをしてあげてください!

 

※メンタルブレイクしている方に「がんばれ」は危険です。その場合は休憩させてあげてくださいね!

【2】不可能を可能にするために自分は存在している

YouTubeの撮影の一環で模擬面接をすることがあります。その中で営業職希望の方とお話ししていると、よく耳にするのが「お客様のニーズをヒアリングして、そのニーズに合った商品を提案して喜んでもらいたいです」という言葉。

 

この考え自体はとても共感できますが、一度立ち止まって「どんな人が成果を出すのか?」と自分に問いかけてみてほしいです。

 

例えば営業で成果をあげられる人は、他の営業では断られるような顧客にも商品やサービスを売ることができるため、特別な成果を出すことができます。

 

もし顧客のニーズにあった商品が手元にあれば、営業が介入しなくても、その商品は売れることでしょう。つまり、その顧客にはそもそも営業は必要なかったということです。だからこそ、顧客のニーズに合った商品やサービスがなかったとしても売ることができる営業に大きな価値があるのです。

 

キャリアアドバイザー職を例として考えてみましょう。

 

大前提「求職者の希望にあった求人を提案して喜んでもらいたい」「もっと良い求人があったら内定まで支援できるのに……」といった思いを持つことは、決して間違いではありません。

 

ですが顧客のニーズに合った求人がなかったとしても、市場の説明を丁寧に行い、将来の理想と今選べる求人をうまく結びつける提案ができれば、求職者が納得する就業先への入社支援を生み出すことができます。

 

営業に限らず「どうすれば成果をあげられるか」と試行錯誤を続けてレベルを高めることで、「不可能を可能にする」ことができると思っています。

 

私が「学校を創る!」と言い始めて、もう10年ほど経ちました。

 

当時は、きっと誰もが(ひょっとしたら今も)「学校を創ると言っているけれど、まぁ本気ではないだろう」と感じていたと思います。ですが、私はずっと本気でした。けれど正直なところ、実現できる見込みは全くありませんでした。

 

ここで、当時のことを軽く振り返ってみます。

「学校を創る!」と決めてからの変遷

【1】
実際に大学を創った人に話を聞いてみると、大学を創るためにかかる費用は30億〜50億円とのこと。それを聞いて、お金が足りなくて全然無理だと思った。そもそも会社が伸びておらず、赤字になっている時期すらあるのに、どこからそんなお金が生まれるだろうか。

【2】
30億円の費用を用意することは難しいので、もっとコストを抑えた方法に切り替えようと思い、まずは日本語学校を創ろうと決めた。

【3】
日本語学校を創るための校地を借りるべく、首都圏すべての自治体にアプローチ。だが、すべての自治体に断られてしまった。

【4】
首都圏がダメだったので、範囲を広げるべくSNSで「自治体との繋がりがほしい!」と発信していたら、宮崎県延岡市の市長と繋がることができた。早速で延岡市に「学校を創りたい!」と提案するも、日本語学校のニーズはなし。一方で「ITの専門学校がほしい」という声があることを知った。

【5】
そこでIT学校を創るため、延岡市長に専門学校の学生数がトップクラスのとある学校の理事長を紹介してもらった。けれど「通信制のIT学校は創れないよ」と言われてしまい、前進することはできなかった。

【6】
頭を切り替え、違うルートで専門学校を創るため「まずは内部事情に詳しくなろう」と思い、色々なツテを使って「旭川情報ビジネス専門学校」の理事長と繋がることができた。

【7】
そこでUZUZの思いを伝え、ありがたいことに2023年の4月から就活やプログラミングに関する授業を任せてもらえることになった!けれど「学校を創る」という目的達成には、まだまだ時間がかかりそうだ。

当時はこんな感じで、ずっと試行錯誤を繰り返していました。そして今もなお「若者がウズウズ働ける学校」を創るという夢を実現するため、試行錯誤を続けています。その中では今まで以上に前向きに話が進みそうな気配もあり、状況はどんどん好転していっています。

 

現在進んでいるのは「自分たちの学校法人で学校を創る」のではなく、既存の学校法人と包括的に提携して、新たにITを学ぶ学校を設立するという話です。ここでうまく成果をあげることができれば、同モデルを日本中に広げていくことができると思います。

 

とはいえまだ何も実現していませんし、この話も途中でおじゃんになってしまう可能性も十分あり得ます。

 

しかし仮にうまくいかなかったとしても、その失敗から学んで次に繋げることはできる。そうやって徐々に前へ進んでいけば、最終的には不可能と思われている学校設立も成し遂げられると信じています。

 

※今は少子化が進んでいるため、新たな学校法人を設立する難易度はどんどん上がっています。

 

それに、そもそも学校創りは「若者がウズウズ働ける世の中をつくる」ための一歩にしかすぎません。目指す先は、もっともっと遠いところにあります。

 

まだまだ私も、道の途中。これを読んでいるあなたも成し遂げたい目標や夢を追いかけている最中かもしれません。諦めずこのまま進んでいきましょう。試行錯誤を繰り返していけば、きっといつか「不可能を可能にする」ことができるはず。

 

塞ぎ込み思考を取り払い、不可能を可能にする仕事をしていきましょう!

この記事を書いた人
岡本 啓毅 おかもと ひろき 代表取締役社長

株式会社UZUZ代表取締役社長。北海道出身で高校卒業後、米国アラバマ州立大学ハンツビル校にて宇宙物理学を専攻。会長・今村と学生生活をおくる。大学卒業後は日本のベンチャー企業に入社するも、今村と約束した起業を実現するべく1年で退職。UZUZの副社長を経たのち、代表取締役社長に就任。