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一人で映画を観てきた話

考え方

2024.9.24

週刊ひろき

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今回は、最近観た映画に出てきた「とあるセリフ」に感銘を受けたことをきっかけに「仕事の責務」に関するお話をしていこうと思います。

 

あなたが自身の仕事と向き合う機会になるよう、映画で出会ったセリフを交えて解説していくのでぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

 

責務とは「結果に対する罰を受ける」ことではない!

今回、私が観た映画は『RRR』というインド映画です。

引用:「映画.com

〈ストーリー〉

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。熱い思いを胸に秘めた男たちが“運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの“宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。

引用:公式サイト「映画『RRR アールアールアール』

とあるYouTuberがおすすめしていたことをきっかけに観に行ったのですが、これが面白くって大満足!なかでも主人公の「ある言葉」がグサっと心に刺さったので紹介します。

 

その言葉は“責務とは行為にある。その結果にあらず。行為の結果を動機とせず結果に執着するな。飢えた我が血の最後の一滴まで責務に向かって突き進むのみ。”というもの。

 

最近社内で「責務」という言葉をよく耳にしていたこともあり、非常に印象深く改めて考えさせられました。ここから、私が考える責務について話を進めていこうと思います。

 

先ほど紹介したセリフは、以下の違いが明確に表現されていると感じます。

  • 責務を負わされている人
  • 責務を果たそうと自ら追っている人

 

イメージしやすいよう具体例をあげてみましょう。

 

※もしかしたら「これって僕(私)のことだ……」と思う方もいるかもしれませんが、あくまで「責務」という言葉に対する考えを説明するための具体例です。あなたや誰かを責める意図は一切ありませんから、誤解しないで読んでくださいね!

具体例

キャリアアドバイザーAさんの先月の売上は200万円。責務である300万円の売上目標に到達することができませんでした。加えて自ら立てていた500万円の売上目標も未達で終わってしまいます。しかし真面目なAさんは決してサボることなく、一つひとつの仕事を丁寧に行い続けました。

Aさんは月末にある成果の報告会で「今月は責務が果たせず申し訳ありませんでした。来月こそ達成してみせます!」と、できなかった結果に対する謝罪を行いました。

そんなAさんですが、今月も同じように手を抜かずに一生懸命、一層の熱意を持って仕事をこなしていきます。しかし熱意はあっても先月と同じ取り組み方をしていたため、成果は先月とほとんど変わらない220万円でした。

上記を繰り返していた結果、最終的にAさんは一度も目標を達成することができず、低い評価を受けることになってしまいました。Aさんは「自分ができなかった結果だから仕方ない。結果責任を受け入れよう」と素直に受け止めました。

ここで私が伝えたいメッセージは、成果が出なかったことによる結果(=低い評価)を受け入れたAさんは「結果責任を果たしている」といえるのかどうか?ということです。

 

答えは「No」だと思います。なぜなら、仕事における「責任」とは「ダメージを負うこと」ではないからです。

 

  • 結果が出なくて謝る
  • 結果が出なくて評価が下がる
  • 結果が出なくて役職を退く

 

など、これらが「責任を果たす」事項かというとそんなことはありません。「結果が出なかったから謝る、低い評価を受け入れる(ダメージを受ける)」という行動は「責任を果たした」とはいえないのです。

 

キャリアアドバイザーに関わらず、どんな職種であってもきっと個々が高い目標を持っていることでしょう。そしてその目標は、何も工夫せずに取り組んだら達成が難しいものだと思います。

 

もしチームの責任者が、目標を達成するために工夫が必要であることに気付かなかったり、気付いても行動に移せなかったりする人だったとしたら、その人は「責務(≒目標)に対して責任をとる」ことはできるのでしょうか?

 

ここで、冒頭のセリフに戻ります。

 

“責務とは行為にある。その結果にあらず。行為の結果を動機とせず結果に執着するな。飢えた我が血の最後の一滴まで責務に向かって突き進むのみ。”

 

もちろん仕事で「我が血の最後の一滴まで……」なんて言い出したら少し物騒ですが、私が言いたいのは、仕事における責務とは「行為として徹底すること」であって「結果に対して罰を受けること」ではないということです。

 

私は経営者です。なので当然、全ての結果に対して責任を負っています。ですが仮に業績が下がって会社の経営が大きく傾いてしまった時、「代表を退任すれば責任を果たしたといえるのか?」というと、そんな行為は無責任極まりないと思っています。

 

経営者としての責務を果たすためには、どんなに厳しい状況だとしても投げ出さずに、困難を乗り越えられるよう、今までと違う結果を生み出す方法を考え抜いて、結果が変わるアクションを妥協せずにやり切る……という「行動」を繰り返すしかありません。

 

あなたは仕事をするなかで「自分はここまでやり切った。だからどんな結果が出たとしても受け入れられる」という状態まで、やり切れた経験はありますか?もし「やり切れなていない部分」や「改善できる余地」があるのであれば、今日から行動を変えてみましょう!

 

※補足ですが、「やり切る」=「残業しまくってでも、無理してやる!」ではありません。心身を大切にしながら働いていきましょうね!

「やり切ったけど結果が出ない」時は方向性を切り替える

ここからが、私が1番伝えたい本題です!きっとなかには「やり切ったけど結果が出ないんだ……」という方もいると思います。

 

1〜2ヶ月で結果が出ないことは、当然にあることだと思います。ですが1年やり切っても結果が出ない場合は、“方向性を切り替える”ことも1つの選択肢だと思っています。

 

もし創意工夫や努力をせずに「この仕事は向いていない気がする」と考えているのなら、もう少しできることがあると思います。ですが1年本気でやり切って成果が出ないのであれば、自身の特性と仕事内容がフィットしていない可能性があります。

 

たとえば「勉強は超得意!だけど運動は全般苦手……」なんて方がプロ野球選手を目指しても、大成する可能性は低いですよね。私たちは“才能がある分野”を選び、その才能を磨いて輝けるよう取り組んでいく方が自身も世の中もハッピーにできる可能性が高いんです。

 

とはいえ、初めから「自分の才能がある分野はここだ!」と見つけられる人は少数。輝ける場所を見つけるためには、実際に行動してみなければ分かりません。

 

だからこそUZUZでは、最初に「これだ!」と思った選択が失敗だったとしても、何度でも挑戦できる世の中にしていくため、“新卒”というルートから外れてしまった既卒・第二新卒の支援を創業時からずっと行っています。

 

もちろん社外だけでなく、UZUZで働いている社員全員に対しても、同じように才能を発揮できる環境を作っていきたいと思っています。それが、ホールディングス化して会社や事業を増やしていく理由の一つです。

 

仮に今いる場所で結果が出なかったとしても、そこで「やり抜く行動」ができていた人なら、才能を活かせる場所にさえ移動すればスーパー活躍人材になることができます。

 

「才能」とは、ダイヤモンドの原石です。何もしなければ“石”のままですが、しっかり磨き続けるからこそ少しずつ光を放っていきます。自分の才能を見つけて光り輝くためにも、まずは「行動を徹底する」を意識して責務を果たしていきましょう!

この記事を書いた人
岡本 啓毅 おかもと ひろき 代表取締役社長

株式会社UZUZ代表取締役社長。北海道出身で高校卒業後、米国アラバマ州立大学ハンツビル校にて宇宙物理学を専攻。会長・今村と学生生活をおくる。大学卒業後は日本のベンチャー企業に入社するも、今村と約束した起業を実現するべく1年で退職。UZUZの副社長を経たのち、代表取締役社長に就任。