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男性社員の育休取得について

考え方

2025.5.23

週刊ひろき

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UZUZでは、男性社員の育休取得を推奨しています。なぜなら、特に子どもが産まれたばかりの時期は夫婦間の協力(奥さんのサポート)が必要不可欠だからです。

 

実は私自身、三人の子を育てる父親でもあります。とはいえお恥ずかしながら、第一子が誕生した当初は、全く育児に参加できていませんでした。今回は、かつての私がやらかした“大失敗”を交えながら、男性社員の育休取得を推奨する理由をお伝えできればと思います。

かつての私がやらかした“大失敗”

第一子が産まれたばかりの頃に育児に参加していなかった理由は、出産や育児の大変さを全く理解できていなかったからです。恥を忍んで赤裸々にお伝えすると、子供が産まれる前後で生活スタイルも一切変えませんでした。

 

朝から晩まで仕事をし、さらに終業後はベロベロになるまで飲み歩く日々……。当時妻に与えたストレスや負担は計り知れず、今でも妻から「あの時の恨みは忘れない……」と言われるほどです。正直、離婚されなかったのが奇跡だと思います。

 

その後、第二子・第三子が生まれ、私自身が育児に関わるようになってから、ようやく「子供を育てることの大変さ」を痛感しました(こうやって自分で振り返っても「気づくのが遅すぎる」と恥ずかしくなります……)。

自分と同じような父親を生まないために

実はこの頃は、UZUZでも出産を控える社員が増えていた時期でもありました。元々育休制度はあったものの、改めて「社員が安心して出産・育児に専念できる環境にしたい」と感じるようになり、このタイミングで育休制度の見直しを実施しました。

 

同時に、私のような父親を生まないためにも(ここまでひどい人はいないと思いますが)男性社員の育休取得を推奨するようになり、今に至ります。

 

そして大変嬉しいことに、これらの制度は“名ばかり”にはならず、現在男性社員の多くは育休を取得してくれています。

 

そんな彼らが、社員向けコンテンツとして“育休体験記”を作成してくれました。私としても「あの時の自分に伝えたい……」と思う内容ばかりです。今回はその育休体験記から抜粋し、2つのエピソードをご紹介できればと思います。

【1】夫婦円満には「出産直後のサポート」が肝心

リクルーティングアドバイザーの社員が執筆した育休体験記の中に、ぜひ知っておいていただきたいデータがありました。以下のグラフをご確認ください。

 

男性が女性パートナーに見放されるか否かは「出産直後のサポートにかかっている」ということが示されています。

このグラフからわかること

・夫への愛情は出産直後のタイミングで一気に下がる
(その分子どもへの愛情は増える)

・その後「回復していくケース」と、そのまま「低迷してしまうケース」がある

私は第一子が生まれた当時、明らかに妻のサポートが不足していたため低迷グループに入ってしまっていました。(第二子・第三子で少しでも挽回できていると信じたい……)

 

男性は子どもを産むことができないため、なかなか想像しにくいかもしれませんが、出産直後の女性が受ける身体的なダメージは思っている以上に大きいものです。

 

そんな状態で産まれたばかりの子どもを育てるのは、体力的にも精神的にも本当に大変なもの。幸せな夫婦関係を維持していくためにも、男性側は徹底的にサポートしなくてはいけません。そして、“徹底的にサポート”するためには、育休取得が必要なのです。

【2】生産性・効率性を求める働き方にシフト

キャリアアドバイザーで育休取得をした男性社員もいます。その社員は、「復帰後の生活スタイル」についてこのように書いてくれています。以下、抜粋して掲載します。

復帰後の生活スタイルや感じたこと

子どもをお風呂に入れることが至上命題なので、「定時で上がりつつ数字を出せるか」という方向に、仕事の仕方が変わっています。

生産性、効率性を求める働き方にシフトしながら、仕事優先、家族最優先という感じです!

「仕事優先、家族最優先」って、とても良い考え方ですよね。

 

私が指針としている言葉「修身斉家治国平天下(しゅうしん せいか ちこく へいてんか)」も、上記の考え方と通ずるところがあります。

修身斉家治国平天下

1. 修身(しゅうしん)
→まずは自分自身の言動を正し、人格を磨くことを指します。「自分自身をしっかりと律する」段階です。

2. 斉家(せいか)
→次に家族をうまくまとめ、家庭の秩序や和を保つこと。自分の徳を家族にも広げて、家族全体が正しく行動できるようにする段階です。

3. 治国(ちこく)
→身内(家庭)だけでなく、より大きな組織や国を正しく治めること。修身・斉家によって養った正しい考えや徳を、国家運営にも活かす段階です。

4. 平天下(へいてんか)
→最終的に世の中全体を平和にし、人々が安心して暮らせるようにすること。自分のまわりから国や世界へと広げ、より広範な平和を目指す段階です。

まとめると、「まずは自分自身をしっかりと磨き、家族や周囲にその善い影響を及ぼし、それを基に社会・国家を治め、さらに世界全体を平和に導く」という流れを示す言葉です。自分の内面を整えることが、最終的には大きな平和につながる、という考え方が表されています。

この言葉の意味は「世の中をよりよくしようとするならば、まずは自らを律し、そして家庭が円満な状態を維持することが大切だよ」というもの。

 

「子どもができたからより一層稼がなきゃいけない。だから仕事を頑張らなきゃ!」という考え方も大切です。しかし大前提として「パートナーや家族が満足している状態だからこそ、仕事を頑張れる」という視点を持っていただくと良いのではないかなと思います。

 

また、かつての私がそうだったように、育児の大変さを知らなければ、“仕事優先、家族最優先”で行動できない方もいます。そういった意味でも、ぜひ育休取得をしていただきたいなと考えています。

まとめ

夫婦円満・家族円満の秘訣は、子どもが産まれた最初の1ヶ月にかかっていると言っても過言ではありません。

 

現在私は、第一子が産まれた際に育児に参加しなかった「過去の大失態」を少しでも取り返すべく、日々取り組んでいます。この記事を読んでいる皆さんは、どうか私と同じ過ちを犯さないようにしていただければ嬉しいです。

 

大事なことなので何度も言いますが、UZUZは男性の育休取得を推奨しています。男性が当たり前に育休取得できる世の中になるよう、まずはUZUZから変えていきます!

この記事を書いた人
岡本 啓毅 おかもと ひろき 代表取締役社長

株式会社UZUZ代表取締役社長。北海道出身で高校卒業後、米国アラバマ州立大学ハンツビル校にて宇宙物理学を専攻。会長・今村と学生生活をおくる。大学卒業後は日本のベンチャー企業に入社するも、今村と約束した起業を実現するべく1年で退職。UZUZの副社長を経たのち、代表取締役社長に就任。