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2018年に立ち上げたYouTube「ひろさんチャンネル【就活・転職支援のUZUZ社長】」の登録数が、ありがたいことに7.8万人(2025年5月末時点)を突破しました!
YouTubeを伸ばすためには、「どんな動画の内容・長さ・サムネ・タイトルが良いのか」といった、いわゆるマーケターの視点はもちろん大切です。でも、それ以上に「とにかく継続する」が何よりも大切だったと改めて感じています。
今日は、そんな「継続すること」について話していこうと思います。
YouTubeやX(旧Twitter)が伸び始めてから、多くの経営者の方に「自社で運用したいのですが、アドバイスいただけませんか?」とご相談いただく機会が増えました。
ポイントなどをできる限りお伝えすると、大体の方は「ありがとうございます!挑戦してみます!」と言ってくれます。しかし実際に行動される方は少なく、実行したとしてもチャンネルやアカウント作成後数ヶ月で更新が途絶えてしまうケースがほとんどでした。
※手前味噌ですが、そんな中しっかり更新し続けてチャンネル登録数を伸ばしている白川(IITエンジニアch【ESES社長・白川】)はさすがです!
きっとこの記事を読んでくださっている方の中にも、誰かにアドバイスをしても「行動に移してくれる人」や「その行動を継続できる人」があまり多くないことを、日々の仕事から感じていると思います。また、自分自身に対しても「やろうと思ったことがなかなか続けられないんだよな……」と悩むこともあるでしょう。
巷では「機会があったとしても挑戦するのは1%で、さらにその挑戦者のうち継続できる人はたったの1%しかいない」と言われることもあるくらい、何かを継続することは難しいものです。ですが、「継続力」は何かを成し遂げるためには必要不可欠な力です。
あの偉大な野球選手イチローは以下のような名言を残しています。
小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く、ただ一つの道。
ーイチローの名言より引用
そして、アインシュタインも以下のように言っています。
天才とは努力する凡才のことである。
ーアインシュタインの名言より引用
うん、イチローとアインシュタインが言うなら間違いないですね!
とはいえ「そりゃ継続力が大事なのはわかってる。でも続けられないんだから難しいんだよ……」と思う方が多いのではないかと思います。その気持ちはとってもよくわかります。なぜなら、私も元々「何も続けられない人」だったからです。
テスト勉強はいつも一夜漬け。部活も中学までしかやらずに、そこからはプラプラ遊ぶだけの日々。大学では「早く単位を取って卒業するぞ!」と決意していましたが、当時の彼女にフラれてやる気を失い、途中からは勉強を放り出し、麻雀とポーカーにのめり込む日々。新卒で入った会社も、たったの1年で辞めました。
そんな“継続力がない人間の代表”のような私でしたが、いくつかのことを意識した結果、だんだんと継続できるようになってきました。
ちなみに、私が継続していることは以下の通りです。
・UZUZの経営12年
・「ひろさんチャンネル」では長尺動画582本/ショート動画673本/ライブ配信53回のコンテンツを公開
・「キャリエモン」で約2年間ほぼ毎日欠かさず相談の返信を行い、累計6,488件投稿
・禁煙3年経過
・禁酒2年半経過
「何も続けられない人」だった私がこれだけ継続できるようになったのは、実はたった5つのポイントを意識しただけなんです。
この記事を読んでいる皆さんが、“やりたいことをやり切るための継続力”を得るためのヒントになればと考え、「私が継続できるようになった5つのポイント」を、ご紹介していきます。
自分のことながらとても恥ずかしいのですが、「努力しないのにテストで100点取る」のような“天才的な雰囲気”がカッコいいと思っている時期がありました。ですが社会に出てから気づきました。結果が出ない方が圧倒的にダサいということに。
社会に出てから出会った仕事ができる方や「かっこいいな」と思う方は、皆やることをしっかりやり切っている人たちばかりでした。逆に歳を重ねているだけで尊敬できない方は、大した努力もせず口だけ出したり、文句ばかり言うような人。
そんな人たちを見ていると、斜に構えているよりも「まっすぐ努力をし続けるほうがかっこいい」と頭の中で変換されていきました。
「もう一生タバコ吸わない」「もう一生お酒飲まない」のように、いきなり“生涯の決意”をすると、そもそもの一歩目が踏み出しづらくなってしまいます。
なので私の場合は、「まずは今日やめる」「それができたら、3日やめる」「3日辞められたから、次は1週間やめる」のように少しずつ少しずつ延長して、長期間継続してきました。
この延長が半年になり、さらに1年と経過していくと、だんだんと「またタバコ吸いたいな〜」という“欲求の気持ち”よりも「せっかく1年もやめたのにここで吸っちゃうのはもったいない」という“サンクコスト”が大きくなり、継続するほうが楽になっていきます。
あるあるですが、やっぱり効きます。
知り合いに宣言するのも良いですし、SNSなどでパブリックに向けて発信するのも「あそこまで言っちゃったしな……」という気持ちが強くなって、継続を後押ししてくれます。実際に私は社外のインタビューや面接で「直接会えない多くの人の悩みを解決するために、YouTubeやSNSでキャリアのノウハウを発信しています」と言いまくっているのですが、それによって「更新しなきゃ!」という気持ちが湧いてきます。
それでも動画を撮る時には「ああ……なんか今日疲れてるし、動画撮りたくないな……」「今動画を撮るよりも優先度の高い問題があるから、そちらの対応をしたいな……」といった思考になるときも正直あります(笑)。
ですので、朝一番に社員に向けて「今日は4Fで18:00から動画を撮ります!お手数ですが、4Fにいる方は、時間になったら3Fに移動お願いします!」と宣言してるんです。その結果、「みんなに移動もしてもらってるし……しょうがない、やるか!」という気持ちになります。
人間は、“一度やり始めたらスイッチが入る”もの。いざスタートしてしまえば、案外どうにかなるものだなと感じます。
なんだかんだ、これが一番大事な気がします。人に「やった方がいいよ」と言われても、自分が心から納得していなかったらなかなか行動に移せません。やり始めたとしても、続けるのは難しいでしょう。
また「やれと言われたからやる」だと、その行動から得られるものが少なくなってしまいます。例えば「日報がルールだから書く」だけだと、ただの作業になってしまい学びが得られません。他にも「書かないと怒られるから書く」だと、怒られないための作業になってしまい、ウズウズ働くことから遠い時間の使い方になってしまうでしょう。
「業務だからやらなきゃいけない」ものだとしても「自分にとって意味のあるものに解釈を変える」ことはできると思います。実は私も日報をつけているのですが、狙いとしては以下があります。
・日々の業務に追われて一日が一瞬で過ぎてしまっていたので、ミッション達成に近づけているかを振り返り、自分の行動を改める機会が欲しかった
・自分の時間(人件費)がどの事業にどれだけ使われているか記録して“見える化”し、本当に重要なことに采配し直すための情報が欲しかった
・モヤっとしたことを言語化し、解決のための行動に繋げたかった
上記を得られる「メリット」と「日報にかかる時間(デメリット)」を比較して、メリットの方が大きいと判断しているため続けています。人は、メリットよりもデメリットの方が大きいことは続けられません。何かを続けるには、メリットとデメリットを洗い出し「メリットの方が明らかに大きいから、これは続けた方がいいな!」と自分自身が思えることが大切です。
そうすると継続率が上がり、その行動から得られるものも多くなると思います。「言われたからやる」は思考停止です。「なんでそれをやった方がいいと言われているのだろうか?きっと自分には気づいていない何かがあるはずだ!」と考えてみると良いでしょう。
「一度始めたけど、なんとなくやらなくなってしまった……」このような経験が積み重なると、「自分は続けられない人間だ」と自分に対する信用がなくなっていきます。そうすると、チャレンジする力・継続する力が段々と失われてしまいます。
そうならないためにも、やめる時には「なあなあ」ではなく「自分でやめると決めて、やめる」のがおすすめです。
実は私も英語の勉強を継続していましたが、最近ストップしました。目指しているゴールは変わりませんが、今後の事業において“私の英語力はそこまで重要ではなさそうだ”と感じたためです。「未来を考えた結果、今ここでは自分の時間を使わない」と判断しストップするなら、自分にがっかりする必要はありません。
心理学者のウィリアム・ジェームズの言葉に、こんなものがあります。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
ーウィリアム・ジェームズの名言より引用
実際に私は、行動が変わったことで習慣が変わり、人格が変わりました。日々の習慣の積み重ねで「若者がウズウズ働ける世の中をつくるために存在するUZUZの代表取締役」という人格が自分に憑依して、それが自分自身の奥深くに浸透してきているように感じます。
一番最初のステップの「心を変える」と聞くと、難しく感じるかもしれません。ですが、そんなに複雑に考えなくて良いと思っています。前述したように「まずは一日だけやってみようかな」や「本当にやる意味があるか考えてみよう」など、そういう簡単なことからスタートすれば大丈夫です。
その小さな変化の積み重ねが「なんでもない人が特別な人になるための唯一の方法」だと思います。