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就職採用市場では今、本当に大きな変化が起ころうとしています。UZUZには、その変化を捉え進化する必要があります。なぜなら、これから先もっともっと多くの若者がウズウズ働けるような価値を届けていきたいからです。
今週の週刊ひろきでは、今後どのように就職・採用市場が変化していくかの予測と、そこに合わせてUZUZがどのように変化していくことが重要だと考えているかを共有していきます。
まず初めに、市場に変化を生み出す一番の要因として「労働力過多」から「労働力不足」へ転換したことが挙げられます。
引用:リクルートホールディングス『リクルートワークス研究所が「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」を発表』
このような“圧倒的な人手不足社会”が訪れているため、企業は採用にとっても困っています。
その結果「今までと同じ方法では採用できない!人材紹介会社にお願いしよう!」となり、紹介料金が上がっています。そして、人材紹介会社も「人が今までと同じようには集まらない!」となり、集客のために広告費にお金を注ぎ込むようになり、集客コストが高騰しています。
しかし、このまま右肩上がりで紹介料金が上がり続けていくことはありません。企業の儲けが増えていないのに採用コストばかりが膨れ上がっていったら、企業としては利益が出せなくなり持続可能な状態でなくなるからです。となると、採用市場はさらに新たな解決策を求めて変化していくことになります。
その変化のど真ん中を走っているのが、スキマバイトのタイミーです。
ユーザーはタイミーを使うことで、スキマ時間や空き時間を利用して1時間から働くことができます。 例えば、学校や仕事が終わった後の数時間や、週末の自由な時間に働くことが可能です。 これにより、効率的に収入を増やすことができます。 特に、学生や主婦・主夫、フリーランスの方にとって、大きなメリットである「柔軟な働き方」を実現できることから、現在は1000万人以上ものワーカーが登録しています。(2024年12月時点)
引用:タイミーラボbyTimee「タイミーの口コミは?どんなアプリ?口コミの真偽やメリット、よくある質問に回答します」
タイミーが成長する背景としては「労働力不足」が挙げられます。つまり、人手不足の時代の人材サービスでは、人(=労働力)が集まるかどうかが勝敗の鍵を握っています。
「採用面接とか書類選考とか面倒くさいことはやりたくない」
「長い時間、固定された時間働き続けるのかやりたくない」
「働いたら、すぐに給料が欲しい」
このような働き手側の希望を叶えることができるサービスであるタイミーに労働者が集まっているのが現状です。
そんな、タイミーの出現によってバイト採用のあり方も大きく変わってきています。元々のアルバイト採用は「求人広告を出稿し、応募をしてもらって、応募者と面接をして採用」という流れでした。しかしタイミーでは、まずはタイミーで応募→一度働いてみる→よければアルバイトとして定期的に働くという新しい採用の形が生まれています。
これは労働者にとっても採用企業にとってもメリットしかありません。
労働者側は、職場の「労働環境」や「人間関係」を把握でき、採用企業も「労働者の仕事っぷり」を知った上で採用できます。書類選考や面接をするよりもよっぽど成功率が高い就職・採用活動ができるようになっています。
実際にUZUZでも旭川オフィスでタイミーを活用しています。カスタマーサポートのアルバイトメンバーとして働いていただき、よかった人には「うちで正式にアルバイトしてみませんか?」と声をかけて採用活動をしています。バイト募集媒体に出しても応募が集まらなかったのに、タイミーに出したら速攻で応募が集まるのが現状です。これからも、この採用の流れは広がっていくだろうと確信しています。
そして、このアルバイト雇用におけるパラダイムシフトは正社員採用においても広がっていくと思います。
タイミーでは、正社員就職の人材紹介業「タイミーキャリアプラス」もスタートしています。そんなタイミーのクライアント属性は以下のようになっています。
多くが、倉庫作業・接客・販売などの簡易的な業務が中心となっています。そして、これらの領域の人材紹介業はタイミーに集結していく可能性が高いのではないかと予想しています。
普通の人材紹介会社の集客コストよりも、スキマバイトで求職者を獲得するコストの方が圧倒的に低いため、一般的なエージェントよりも有利です。さらに求職者としても、タイミーで働いた実績が武器になるのであれば「他のエージェントに行くよりもタイミーで正社員就職活動をする方が効果的だよね」となるのが自然な流れだと思います。
「UZUZがメインで紹介しているオフィスワークはたった1%しかないから大丈夫そうだな」こう思う人もいるかもしれません。ですが私は、決してそうではないと思っています。
旭川オフィスではオフィスワークであるカスタマーサポートの募集でガンガン人が集まっています。まだオフィスワークの企業でタイミーを活用する企業は少ないですが、UZUZがこの方法で採用が成功するのであれば、オフィスワークの分野もこれからどんどん増えていく余地があるということです。
さらにタイミーキャリアプラスは正社員紹介ということもあり、オフィスワーク支援も視野に入れた「リスキリングサービス」でITパスポート講座なども提供しています。
これからは、今までUZUZが力を入れてきたITの領域において、もっとサービスを深化させていくことが大切になります。今と同じやり方のままで良いのかというと、そんなことは一切ありません。
タイミーのようなプレイヤーが既存人材業界のシェアに入ってくるので、そこで生き残れるような「独自の価値」をより磨き上げていくことが必要不可欠だと考えています。そして価値を磨き上げていく上で一番重要なのが、「キャリアアドバイザーの品質の向上」だと改めて感じています。
「体験してみた仕事がよかったから、そこで正社員になろう」という考え方は概ね正しいと思います。ですが、この仕事の選び方だけだと「未来でどうなりたいか」という視点が含まれていません。
「求職者が未来でどうなっていきたいか?」をしっかりヒアリングした上で、未来から逆算した今のキャリア選択を支援できるキャリアアドバイザーがUZUZに増えていけば、他にはない価値が高まり「若者の就職ならUZUZに相談した方がいいよ」と選ばれる存在になっていけると思います。
そのためにも、まずはしっかりとキャリアアドバイス力を磨き続ける文化浸透がとても大切だと思っています。
トップキャリアアドバイザーの面談録画での学習や、マニュアルのアップデート、定期的なロープレの実施をするのが当たり前の組織になれば、どんどんキャリアアドバイス力が高まり、求職者に選ばれるキャリアアドバイザーに近づいていけます。この「当たり前の正攻法を、逃げずにやり続けられる組織」が生き残るための一番の近道です。
また、「人材紹介」という枠組みに囚われない、若者に価値をより届けられる組織になっていくことも重要だと思っています。
・就労移行支援サービスができれば、紹介サービスでは支援できない若者にも価値が届けられるようになる
・キャリエモンで、キャリアの悩みを無料でプロに相談して解決できるようになる
・ウズカレで、IT教育に特化しているからこそ教育が提供できるようになり、他社との差別化につながる
・学校法人ができれば、より「長期間」若者の成長をサポートできるようになる。さらに地方全体の活性化にも貢献できる
・奨学金制度ができれば、一般的な学校では価値提供ができない若者にも、学びを提供することができるようになる
・新SES会社であるESESやOtaksが成長していけば、未経験者でも新SESの会社で働ける機会が提供できるようになる。さらに、UZUZが作る学校の卒業生の就職先になれば、「この学校に通えばこんな未来につながる!」という大きな価値が増える
これらの取り組みの一つひとつを形にして、グループ全体での連携を強めていくことによって「UZUZグループだからこその価値提供」を増やしていくことが、UZUZがこれからの時代に必要とされ続けるために大切なことだと思っています。
またこれらのチャレンジをするためにも、しっかりと今の利益を作り続けることが重要になります。今の利益を伸ばすためにも、UZUZが提供できる価値を広げ、将来その価値を求職者に届けていくためにも、キャリアアドバイス力を磨き続けることが重要です。
これからもUZUZは、一人ひとりの求職者に妥協のない“最高の価値”を届けて、就業決定に導いていきます。