【調査リリース】「キャリア意識と価値観」に関するZ世代の意識調査／7割が「一つの会社で長く働きたい」と回答、転職志向は全体の3割弱／もっとも不人気な上司は「成果コミットタイプ」

プレスリリース

2024.8.26

UZUZホールディングス

第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業、ITエンジニアのSES事業を運営するUZUZ（ウズウズ）グループ[本社：東京都新宿区、代表取締役社長：岡本啓毅]は、20代の若者向けに「Z世代のキャリア意識と価値観」に関する意識調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、公開しています。

調査の背景

近年、人手不足による若手人材の確保が大きな課題となっています。優秀な若手人材により長く働いてもらうための企業努力が求められる中、就職・転職活動中の20代はどのようなキャリア意識や価値観を持っているのでしょうか。第二新卒や既卒、新卒として就職・転職活動を行っているZ世代に意識調査を実施しました（有効回答数：396）。

調査結果サマリー

理想のキャリアについては「一つの会社でしっかり長く働きながらスキルアップしていく」という回答が72.7%で、「転職しながらどんどん新しい環境でスキルアップしていく」の27.3%を大きく上回った。
男女別では、「転職しながらどんどん新しい環境でスキルアップしていく」を選択した割合が、男性で約3割、女性で約2割。大きくは変わらないが、男性の方がやや転職志向が強い傾向も伺えた。
一つの会社で長く働きたい理由としては「腰を据えて働くことでちゃんとスキルアップ・キャリアアップができると思うから」がもっとも多く、4割強だった。
転職しながらスキルアップしたい理由としては「若いうちに経験の幅や視野を広げたいから」「どこでも誰とでもやっていける能力を身につけたいから」「転職することで効果的に年収アップができると思うから」がほぼ横並びという結果に。
理想の年収については「400万円〜600万円未満」が約4割でトップ。次いで多かったのが「200万円〜400万円未満」で約3割だった。
一緒に働きたくない上司に関する問いには、ほぼ半数が「常に高い目標を掲げてチーム全体を引っ張っていく『成果コミットタイプ』」を選択。もっとも少なかったのは「1on1に力を入れて進捗状況や悩みをしっかり把握したい『徹底伴走タイプ』」だった。

専門家コメント

転職支援サービスを提供している立場として意外だったのが、4人に3人が「一つの会社でしっかり長く働きながらスキルアップしていく」と回答した点だ。昨今、転職意欲が高まっていると言われているが、実態としては求職者の意識は「一箇所で安定しつつ着実なキャリアを歩みたい」ということのようだ。企業側としては、「安定して長く働ける環境」「着実にキャリアアップできる環境」を示すことが有効だと考えられる。

「一緒に働きたくない上司タイプ」として半数以上が「成果コミットタイプ」を選んでおり、高い目標を掲げて引っ張っていくタイプではない、Z世代に合わせたタイプ（伴走型タイプ）が求められていることがわかる。メンバー一人ひとりに伴走しつつも、チームとしての目標達成を両立するという難易度が高い役割を負うマネージャーには、今後より一層の負荷がかかってしまう恐れがあり、会社として「採用」や「定着」だけでなく、「マネージャーの育成や業務支援」を実現できるかが大きな会社経営の鍵となると考える。

UZUZグループ専務取締役／川畑翔太郎

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX（現：LIXIL）に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。2024年2月より、株式会社UZUZ COLLEGE代表取締役。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。

調査結果

Q1.理想のキャリアはどちらですか？【単一回答】

・一つの会社でしっかり長く働きながらスキルアップしていく　72.7%

・転職しながらどんどん新しい環境でスキルアップしていく　27.3%

・一つの会社でしっかり長く働きながらスキルアップしていく　66.8%

・転職しながらどんどん新しい環境でスキルアップしていく　33.2%

・一つの会社でしっかり長く働きながらスキルアップしていく　78.3%

・転職しながらどんどん新しい環境でスキルアップしていく　21.7%

Q2.【1を選んだ方】その理由を教えてください【複数回答】

・転職するのは大変そうだから　10.2%
・働く場所や人間関係が変わるのが嫌だから　17.8%

・会社を数年で辞めると社会的評価が下がるから　18.5%

・腰を据えて働くことでちゃんとスキルアップ・キャリアアップができると思うから　43.3%

・「一つの会社で長く働く」ことが大事だと思っているから　10.2%

・そのほかの意見
　「受けた恩義に報いる事が自身の信条であるため、入る前から転職は考えていない」

　「自分にあった一つの会社でスキルアップできるのならば、その会社でスキルアップをしたい」

　「会社と自分が合わなければ転職してキャリアアップすることはいい事だと思うが、そうではない場合、無闇に　　転職を繰り返すことにメリットを感じない」

　「前職で短期離職だったので、とりあえず安心できる環境で長く働きたい」

　「現時点で転職することまで想像がつかない」

Q3.【2を選んだ方】その理由を教えてください【複数回答】

・同じ会社で働き続けることは面白くなさそうだから　2.2%

・若いうちに経験の幅や視野を広げたいから　32.6%

・どこでも誰とでもやっていける能力を身につけたいから　28.1%

・転職でキャリアアップすることで社会的評価が上がるから　11.1%

・転職することで効果的に年収アップができると思うから　25.9%

・そのほかの意見

　「もっとやりたいことがあるから」

　「起業を目指しているから」

　「現状の不満の解決に転職が最適な方法であれば転職を視野に入れる」

　「時代もあり、将来社会がどうなっていくかわからないから」

　「未経験分野のため経験を積み、次に活かしたい」

　「最終的に入りたい会社があるため」

　「日本のシステム的にまだ転職＝良くないものと思うが、若いうちにできることは全部やらないと人生もったいない」

　「環境を変えるのが好きだから」

　「生活に合わせて働く環境を変化させたいから」

　「同じ会社でずっと働けるかわからない」

Q4.理想の年収はいくらですか？【単一回答】

・200万円未満　1.0%
・200万円〜400万円未満　33.1%
・400万円〜600万円未満　41.2%
・600万円〜800万円未満　7.6%
・800万円〜1000万円未満　2.5%
・1000万円〜1500万円未満　1.0%
・1500万円〜2000万円未満　0.3%

・多ければ多いほど良い　13.4%

Q5.一緒に働きたくない上司のタイプは？【複数回答】

・常に高い目標を掲げてチーム全体を引っ張っていく「成果コミットタイプ」　49.3%

・1on1に力を入れて進捗状況や悩みをしっかり把握したい「徹底伴走タイプ」　11.6%

・部下が最低限やることをやっていたら何も言わない「超寛容タイプ」　21.2%

・プライベートな話題も一緒になって盛り上がれる「フレンドリータイプ」　18.0%

・そのほかの意見

　「発言していることがコロコロ変わるタイプ」

　「仕事を抱え込んで任せてくれない人」

　「部下の悩みに寄り添わないタイプ」

　「仕事に対して否定から入る」

　「悩みを話しにくい」

　「パワハラやモラハラ、老害な行為をする」

　「高圧的」

　「支配欲が強い」

　「怒鳴ってやる気を出させようとする」

　「上の意見をそのまま下に垂れ流すだけ」

　「残業は当たり前だと思っている」

　「過程を見てくれない」

　「仕事に対して熱意がなく部下に興味がない」

　「部下のスキルを見極めれず、正当な評価ができない」

　「チームワークを大切にしない」

　「楽観主義が強すぎ、具体的な戦略や責任感に欠けるタイプ」

　「部下に方針等を丸投げするタイプ」

調査概要

調査の方法：キャリア面談の予約時にアンケート実施

調査の対象：既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女

有効回答数：396名（既卒者：61名、第二新卒：305名、新卒：30名）

調査実施日：2024年7月7日～2024年8月5日

※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。

※各回答結果の割合（％）は、端数処理の関係上、合計が100％にならない場合があります。

グループ概要

UZUZ（ウズウズ）グループについて

UZUZグループは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに就業支援事業、IT分野の教育研修事業、ITエンジニアのSES事業を行っています。人手不足が進行しているだけでなく、キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を提供しています。