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早いもので1年以上前の話になりますが、2024年3月15日(サイコーの日!)に、株式会社Otaksを設立しました。UZUZ、ESES、UZUZ COLLEGEに続く、4つ目のグループ会社です。
今後もグループ会社を設立し、UZUZグループ全体として、“より大きな面”を押さえてミッション達成に向けて全力で進んでいきます!
そんな中、最近はありがたいことに「役員を目指したい!」「グループ会社の代表になりたい!」という声を上げてくれる社員が増えてきました。また「UZUZの役員を目指したい」とUZUZへの応募を検討してくださっている方も、中にはいらっしゃるかもしれません。そう考えている人の中には「自分で独立する」ことも視野に入れて、比較検討している方も多いと思います。
そこで今回は「UZUZグループで代表になる場合」のメリット・デメリットについて、赤裸々にお伝えします。
まずは「UZUZグループで代表になるメリット」からお伝えします。私が思う“メリット”は、以下2点です。
・グループの様々なリソースを活用できる
・より大きな社会的なインパクトを生める
人材・お金・情報・ノウハウなど、様々なリソースを活用し、個人では実現できないスピードで事業を立ち上げて伸ばすことができます。実際にUZUZのグループ会社である「株式会社ESES」の例をみていきましょう。
・立ち上げ当初から資金を用意できたので、事業を伸ばすために必要不可欠な「採用」にアクセル全開で投資できた
・スカウト業務、サイト作成、メディア運営も、UZUZグループの人材に手伝ってもらえた
・UZUZグループ全体の与信で、綺麗な新オフィスに入れた
上記のようにグループ全体のリソースを活用できたおかげで、ESESは成長スピードをさらに加速させることができました。もちろんこんなにも急成長できているのは、ESES代表の白川やESESメンバーが精一杯頑張ったからに他なりません。ですが、その頑張りをサポートする体制がグループ全体にあるのは大きな強みだといえます。
UZUZグループであれば、単独で行っていたら実現できないような事業を展開することができます。ここでは、UZUZのグループ会社である「株式会社ESES」と「UZUZ COLLEGE」を例にして説明していきます。
・UZUZの人材紹介チームと連携し、他のSES企業ではできないエンジニア採用を実現できた
・ウズカレと連携して、採用したエンジニア社員に高品質な社員教育を提供できた
・今後、UZUZ学校法人ができることで独自の採用チャネルが確立できるかも
・人材紹介(UZUZ)× IT教育(UZUZ COLLEGE)のタッグで、他の教育会社にはない価値が提供できた
・UZUZ学校法人に学習コンテンツを提供することで、安定的な顧客基盤を獲得し、同時に全国の学校法人への販売販路も確保できるかも
上記は、まだまだほんの一例です。このクロスセルやコラボの価値は、様々な事業展開をするグループ会社が増えるごとに増していきます!
続いて「UZUZグループで代表になるデメリット」について、以下の3点をお伝えしていきます。
・なんでも自由にお金を使えるわけではない
・株式を持てない
・自由について
「会社の代表になれば経費が使い放題」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、UZUZグループでは、残念ながら実現できません。オーナー社長としていちから会社を立ち上げれば自由にできる部分も増えます。しかしUZUZはそういった組織体制ではありません。
まず経費についてですが、私も含めて、グループ会社の代表・各役員はそれぞれの経費明細を互いにチェックできる体制を取っています。つまり、気になった項目には「このお金の使い方ってどうなの?」というツッコミが常に入る状態になっているということです。経費以外のお金の使い道に関しても、10万円以上の金額は役員全員に決済を取るフローになっています。
また、給与に関してはグループ会社代表の報酬ルールがあります。詳細は公開しませんが、役員報酬を増やすことがUZUZのミッション達成と連動する仕組み(一定以上の年収の場合は決まった率を学校法人に寄付をするなど)になっていて、代表者だけが儲ける仕組みにはなっていません。ちなみに私の報酬の上限も、「グループ会社代表の年収上限まで」としています。
「ミッション達成に近づくにはどのようにお金と向き合っていくのが良いのか」を議論し、方針を決めています。
もちろん代表として一定水準以上の報酬はもらっていますが、自由に青天井でもらえる形にはなっていません。ホールディングスのお金・人的リソース・ノウハウを活用できる分、会社として稼いだお金も自分だけではなく、ホールディングス全体への投資に使われる必要があります。
株式については、UZUZグループの会社は基本的に100%ホールディグスが株式を持つ形になります(海外での会社設立で法律的に100%持てない場合などは別です)。そのため、個人でお金を出さなくても会社を設立できますが、株式を持つことはできません。
理由は大きく2つあります。
1. 100%連結子会社となることによって、配当への課税がなかったり連結決算がしやすいなどの多くのメリットがあるため
2. UZUZグループの会社は特定の個人のものではなく、未来の若者のために存在すると考えているため
「2」に関して補足解説しますと、特定の個人が株式を持っていると万が一退職が発生した場合、買取などで多額のお金がかかる可能性があります。また、退職にならなかったとしても、何か病気や事故で亡くなってしまったり働けなくなった場合、相続後の家族から株式の買取が発生してしまいます。
「どのような状況になったとしても、会社として存続・発展し続ける状態にするため、個人が株式を持たない状態にする方が良い」というのが、UZUZグループとしての判断です。なお、私自身はホールディングスの株式を持っていますが、役員の合意なく売却ができない契約を結んでいます。
もし「グループ会社を売却する」と判断した場合には、株式はなくとも代表者には一定のリターンが発生するような契約を別途締結しています。
「組織の上にいけば、自分で自由に色々決められそう」と思っている方も多いかもしれませんが、UZUZという組織においてはそんなこともありません。
「お金の使い道」に関しても、それ以外の「会社の方針」に関しても、単独で意思決定することはなく、全て合議の元で決める形となっています。その際には「自分の事業的にはこっちの方がいいのに、もう一つの事業のこともあるから思い通りに進まない……」なんてことも正直あります。
誰かが単独で決める方が意思決定は早くなりますが、私は「合議」であることに価値があると思っています。UZUZホールディングスは、私や他の役員に何かあっても「100年先もウズウズはたらいている世の中」を実現させるために、存続・成長し続けなければなりません。そのためには、特定の誰かに依存した意思決定ではなく「組織全体としてミッション達成に近づく決断ができる状態」にすることが重要です。
そしてその状態を作るには、意思決定の過程で議論をつくし「UZUZとしての決断はこれだよね」と互いに理解し合っている必要があります。役員全員が「UZUZならこの決断をするよね」という暗黙知を理解していれば、それぞれが統括する組織もUZUZホールディングスの一員としてまっすぐ進んでいけるようになると思います。
このように、各人が決断において自由に決められる場面は多くありません。ですので「自由に色々決めたい」思考が強い人がUZUZグループの役員になると、苦しい気持ちになってしまうと思います。
私が思う“UZUZのグループ会社の代表に向いている人”は「自分で独立して会社を作っても、利益1億は余裕で作れるような人」です。会社を立ち上げる目的が「稼ぐこと」や「自由」であれば、UZUZグループで代表をして働いていくよりも、自分で会社を立ち上げ経営者となり、年収数千万円を得ることの方が何倍も簡単です。
UZUZグループの代表にフィットする人は、ズバリ以下のような方。
・稼ぐだけじゃ満足できない
・自由よりも、世の中に与える価値を最大化していきたい
上記のように考えつつも「自分でやっても当然上手くいくけど、大義を成し遂げるためにはUZUZグループでやる方が良いから、ここでやる」という人かなと思います。
そのような人が集まった経営陣だからこそ、「100年先もウズウズはたらいている世の中」を実現できる組織に近づいていけるはずです。